母ヒデ子。笑顔で83歳を迎える事が出来ました。

昨日2月6日は母の誕生日だったんです。

83歳になった母に「今日は何の日、何月」と聞いても答えられず、「今は3月かな」と母。聞き方を変えて「今日は2月6日だよ」と教えると「私の誕生日だ」と答えられます。

でも、それに対して「歳をとったものだなぁ」とか「記念日だね」とか、「子供の頃はね」などと話は発展しません。

なんとも物足りなさを感じます。

でもまた忘れた頃に今日は誕生日なんだから、何でも願い事を叶えてあげるよって伝えると「嬉しい」って泣き始めました。特に叶えたい願いはないみたいなんですけどね。ちなみに歳を聞いたら52歳くらいかなだって(笑)

そんな母の1週間はデイサービスを2日使い、ショートステイを3泊4日で使わせてもらっています。

先日夕飯を食べながらEテレ(昔の教育テレビ)を見ていると介護番組を流していました。

そこには、認知症の当事者と家族と地域との連携プレイで認知症の当の本人が自分の役割を見つけて地域の中でイキイキと活動している姿がありました。

認知症の方でも人の役に立ちたいと言う気持ちと、サポートしてくれる方がいらっしゃれば以前と同じように作業ができることを私に教えてくれているかのようでした。

早速、食後に母に食器を洗ってもらいました。もちろん私が寄り添いながらです。

するとどうでしょう。最近の母は食器を洗うにあたり洗剤をつける事は忘れていて水洗いだけでしたが、私が横で手順を伝えると慣れた手つきで隅々まで洗い始めました。

「なかなかやるね」とほめると「当たり前じゃん。毎日やってること」と、すましています。この息子は何言ってるの?って鼻で笑われているかのようでした。

たまたま見たテレビが教えてくれた。ずっと抱え込むしかないんだ。そう考えていた私の母を見る目が変わりました。

ただし少し期待すぎて頑張りすぎちゃうといけませんね。おかげで反動がやって来てここ数日は睡魔との戦いです(笑)

本来ならばこの先も母とずっと寄り添って生きるべきなのかもしれませんが、生きがいを感じて誰かの役に立てて自分も楽しめる場所があったら母の為にも私たち家族の為にも最適なのではと、近くグループホームを見学させていただく予定です。

それまでしばらくの間は母との生活を楽しみたいと思います。

母との事を書いているこのブログが親の認知症で悩んでいる方のお役に立てればいいなって思っています。

それにしても、自分の誕生日には全く感心がなかった母ですが、ケーキにはめちゃくちゃ感心を示しました(笑)

夕方お客さまが居ないのを見計らって親子水入らずで誕生日を祝いました。

それぞれ自分の分を食べ終わった時にお客さまがいらしたので席を立って、戻ってくると・・・

コ、コ、コラーーーー〜ーー!!

がんばります(^^)

投稿者プロフィール

小林 健二
小林 健二
長野県千曲市のセレクトショップ「ファションプラザふじや」三代目社長・小林健二、人呼んで「健ちゃん」です!お客様との楽しい日常やファッションのこと、健二の思いを綴ります^^ 日々の息抜きにどうぞお立ち寄りください♪